ノーベル化学賞2020年受賞ジェニファー・ダウドナ

ノーベル化学賞2020年受賞ジェニファー・ダウドナの画像

ノーベル化学賞2020年受賞 ジェニファー・ダウドナ

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おめでとうございます、ジェニファー・ダウドナさん。2020年のノーベル化学賞を受賞されましたね。あなたは2018年にもCRISPR技術がノーベル賞受賞は確実だと記事を書いていましたね。その予想が的中しましたね。

ジェニファー・ダウドナさんは、1964年2月19日生まれのアメリカ合衆国の化学者、生物学者です。彼女はカリフォルニア大学バークレー校の教授であり、1997年以来、ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)の研究者でもあります。彼女はエマニュエル・シャルパンティエさんと共にゲノム編集技術CRISPR-cas9を開発し、2020年にノーベル化学賞を受賞しました。

CRISPR技術は、遺伝子を切ったりつなげたりする技術で、外部の遺伝子を導入する遺伝子組み換えと異なり、安全管理がしやすく、医療はじめ各分野で注目されています。2020年にアメリカで開発されたCRISPR-Cas9という技術がノーベル化学賞を受賞しました。

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ジェニファー・ダウドナさんは、小学6年生のときにDNA研究の先駆者ジェームズ・ワトソンの著書『二重らせん』を父親から贈られ、その面白さに取りつかれました。彼女はカリフォルニア州のポモナ・カレッジ大学で化学の学士号を取得しました。当時、彼女は自分の科学に対する能力に疑問を感じてフランス語専攻に変更することを検討しましたが、フランス語専攻の先生に科学分野に執着するようにと助言されました。

大学院では「驚いたことに」入学できたハーバード大学でジャック・W・ショスタクの指導の下、生化学の博士号を取得しました1。その後はマサチューセッツ総合病院やハーバード大学医学部での研究員を経て、1991年から1994年までコロラド大学ボールダー校でトーマス・チェック研究室のポスドクとなりました。

キャリア初期の研究はRNA酵素またはリボザイムの構造と生物学的機能を明らかにすることにあり、チェック研究室では初めてリボザイムを結晶化して三次元構造を決定したことで、リボザイムの構造を触媒タンパク質である酵素の構造と比較することに成功しました。

2002年よりカリフォルニア大学バークレー校の教授に就任しました。この頃、同校のジリアン・バンフィールド博士により細菌におけるCRISPRを紹介され、その酵素メカニズムを研究し始めました1。2011年にプエルトリコで偶然出会ったエマニュエル・シャルパンティエさんと共同研究を行い、翌年にはゲノム編集技術CRISPR-cas9を示す論文を発表しました。

ジェニファー・ダウドナさんは、その後もCRISPR-cas9を活用する企業CaribouやScribe Therapeutics、Mammoth Biosciencesを創設し、2016年には王立協会外国人会員に選出されました。彼女は多くの受賞歴がありますが、その中でも2020年のノーベル化学賞が最も輝かしいものと言えるでしょう。

このように、ジェニファー・ダウドナさんは、CRISPR技術の開発者として、科学界に多大な貢献をしてきました。彼女の業績は、今後も医療や生物学の分野で大きな影響を与えることでしょう。彼女のこれからの活躍に期待が高まります。おめでとうございます、ジェニファー・ダウドナさん。

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