名古屋の久屋大通公園のFabCafe Nagoyaで開催された「FabMeetup Nagoya vol.13」に参加してきました。

テーマは「食と農、都市と分解」。このミートアップでは、素材開発の最前線から未来の生活システムやデザインまで、先駆的な視点で循環型社会の可能性について議論が交わされました。
岩沢えりさんの「分解可能性都市」
まずは株式会社ロフトワークのCulture Executiveである岩沢えりさんの講演から。岩沢さんは「分解可能性都市」の発起人であり、循環型社会の実現を目指すプロジェクトリーダーです。彼女は、生産、消費、分解という生物中の機能による循環が都市にも必要だと強調しました。都市環境がどのようにして循環型社会に変わっていくかについてのビジョンが示され、廃棄物を出さない社会の構築という壮大な目標に心が躍りました。

伊藤光平さんの未来素材
次に、株式会社BIOTAの代表取締役である伊藤光平さんの講演です。伊藤さんは菌糸を活用した未来素材の研究に取り組んでいます。彼の講演では、自然の力を利用した新しい素材の可能性についての話が展開され、菌糸がどのようにして持続可能な素材として活用されるのか、その革新性に感嘆しました🌟。
北川啓介教授の革新的な視点
続いて、名古屋工業大学の北川啓介教授のお話です。北川教授はインスタントハウスの研究で知られる建築の第一人者で、和菓子屋の家系で育ち、今でも「和菓子になりたい」と思っているというユニークなエピソードが印象的でした。和菓子の発想からインスタントハウスが誕生したという話には目からウロコが落ちる思いでした👀。北川教授のインスタントハウスは、能戸やトルコの被災地でも活躍しており、その実用性と持続可能性に感動しました。
村井裕一郎さんの発酵文化
糀屋三左衛門の第二十九代当主である村井裕一郎さんは、発酵文化の革新と次世代への継承をテーマに講演を行いました。伝統的な技術と現代のニーズを結びつける彼の取り組みは、地域社会の持続可能な発展に寄与するものであり、心に響きました。発酵が持つ力を再確認するとともに、その応用範囲の広さに驚かされました🍶。
小粥千寿准教授のデザイン提案
名古屋芸術大学の小粥千寿准教授は、「食」と「ローカル」をキーワードに新しい結びつきを提案するデザイナーです。彼女の講演では、地域の食材を活かしたデザインやライフスタイルの提案が行われました。地域とのつながりを深めることで新しい価値観が生まれるという視点に共感しました🌾。
交流とインスピレーション
このミートアップでは、登壇者だけでなく参加者同士でも交流が図られ、多くの刺激的なアイデアが飛び交いました✨。未来の循環型社会を実現するための具体的なアクションプランや日常生活に取り入れられる工夫についての意見交換が行われました。
本イベントを通じて、循環型社会の実現に向けた多くのインスピレーションを得ることができました。未来の生活システムやデザインについて新たな視点を持つことができ、私自身の生活にも取り入れていきたいと思います。
