名古屋能楽堂「新春謡初め」2025年 – 五流派が織り成す江戸時代から続く伝統文化

名古屋能楽堂の舞台の前に立つ榊原平
名古屋能楽堂の舞台の前に立つ榊原平

はじめに

新年の幕開けを祝うため、名古屋能楽堂で開催された「新春謡初め」を鑑賞してまいりました。

このイベントは、江戸時代の幕府の式楽であった能を現代に伝えるものであり、毎年正月には藩主の前で謡初めが行われていた伝統を感じさせるものでした。

新春謡初めの能楽舞台
新春謡初めの能楽舞台

五流派揃い踏みの華やかさ

名古屋能楽堂の舞台には、名古屋ならではの五流派が揃い踏みし、観客を魅了しました。

舞囃子や連吟、仕舞、袴狂言など、さまざまな演目が賑やかに新年を祝う雰囲気を演出していました。

無帽子「高砂」

特に印象的だったのは、羽多野良子氏や飯富雅介氏、大河村裕一郎氏、小船戸昭弘氏、加藤洋輝氏、竹市学氏、河村眞之介氏、後藤嘉津幸氏などの出演者が披露した無帽子「高砂」です。

美しい舞と力強い声が融合し、まるで時代を超えたかのような感覚に包まれました。

各演目の素晴らしさ

また、瀬戸洋子氏や梅拉す氏による「羽衣」、野村信朗氏と野村又三郎氏による「竹生島参」など、各演目も素晴らしく、観る者の心に深く刻まれました。

無帽子「高砂」

特に印象的だったのは、羽多野良子氏や飯富雅介氏、大河村裕一郎氏、小船戸昭弘氏、加藤洋輝氏、竹市学氏、河村眞之介氏、後藤嘉津幸氏などの出演者が披露した無帽子「高砂」です。美しい舞と力強い声が融合し、まるで時代を超えたかのような感覚に包まれました。

演目:狂言「竹生島参(ちくぶしままいり)」野村信朗氏と野村又三郎氏

演目の一つとして、狂言「竹生島参」が上演されました。召使い(太郎冠者)が無断で旅に出かけていたことを知った主人が、懲らしめのために自宅を訪ねますが、信心深く竹生島(琵琶湖北東に浮かぶ島・都久夫須麻神社)へ参拝していたことを知り、許して道中の土産話を求めます。召使いは秀句(ダジャレ)を織り交ぜて、主人の機嫌を直そうと努めますが、というストーリーが展開されます。この作品は、竹生嶋や伊勢参詣をする当時の人々の信仰心が表れており、劇中に登場する「くちなわ」(蛇)も特徴的です。

観客はそのたびに大きな拍手で応え、会場全体が一体となる瞬間が何度もありました。

名古屋能楽堂の新春謡初めの公演チラシと一緒に楽しむケーキとコーヒー
名古屋能楽堂の新春謡初めの公演チラシと一緒に楽しむケーキとコーヒー

おわりに

名古屋能楽堂での「新春謡初め」は、まさに新年にふさわしい格式高い文化体験でした。このような貴重な機会に恵まれたことに感謝し、これからも伝統文化を大切にしていきたいと感じました。新年の始まりに相応しい、心温まるひとときでした。

名古屋能楽堂の舞台の前に立つ榊原平
名古屋能楽堂の舞台の前に立つ榊原平

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