ラストワンマイルから見る名古屋の再開発:ささしまライブシンポジウムレポート

はじめに

今日は、中京テレビで開催された「国土交通省 共創・MaaS実証プロジェクト 第2回地域・共創シンポジウム」に参加しました。名古屋駅からささしまライブ、中川運河をつなぐラストワンマイルについてのディスカッションが行われ、地域の未来を考える素晴らしい機会となりました。

ラストワンマイルから見る名古屋の再開発:ささしまライブシンポジウムレポート 2025年2月15日

本論

イベントの概要

シンポジウムは、オープニングトークからスタートし、名古屋学院大学名誉教授の井沢知旦氏が全体のコーディネーターを務めました。彼の深い知見と的確な進行が、議論の質を高める基盤となりました。一方、MCの鍋島舞氏は、軽妙なトークで会場の雰囲気を和ませ、議論をスムーズに導きました。

ラストワンマイルから見る名古屋の再開発:ささしまライブシンポジウムレポート 2025年2月15日

基調講演:藻谷浩介氏

基調講演は、藻谷浩介氏によるものでした。彼の独創的な視点は、今回も新たなインサイトを与えてくれました。特に、中川運河で行われたサップ(スタンドアップパドルボード)の中継を見ながらの講演は、自然とまちづくりの関係を視覚的に理解する良い機会となりました。運河の静けさとサップの優雅さが、都市開発の新たな可能性を感じさせました。

ラストワンマイルから見る名古屋の再開発:ささしまライブシンポジウムレポート 2025年2月15日

パネルディスカッション

続いて、3人のパネリストによるディスカッションが行われました。都市計画の専門家、地域活性化の活動家、地元住民の代表者が、それぞれの視点からまちづくりについて語りました。具体的な事例やアイデアが満載で、未来の名古屋の姿を思い描かせる内容でした。

藻谷浩介氏の厳しい意見

藻谷浩介氏は、名古屋の未来について非常に率直で厳しい意見を述べました。特に、ささしまライブについての見解は印象的でした。このエリアは、かつて操車場があった場所を再開発したものですが、藻谷氏の提言は愛情に基づくもので、名古屋の未来について考えるきっかけとなりました。

ウォーカブルな都市の重要性

藻谷氏の講演では、名古屋をウォーカブルなまちにする重要性も説かれました。物理的なインフラだけでなく、人々のライフスタイルやコミュニティの形成まで考慮したまちづくりが求められていることが強調されました。

具体的な再開発事例

  • 下北沢(しもきた)のケース:小田急線の跡地を活用した開発は、地域の特性や歴史を活かした成功例として挙げられました。自由な発想と個性豊かな店舗が集まることで、地域に愛される場所になりました。
  • 汐留の再開発:旧国鉄汐留貨物駅跡地の再開発では、ビジネスと文化の融合を目指しましたが、人々の流れや交流の場が十分に考慮されていなかったことが指摘されました。
  • 品川操車場の再開発:交通の結節点としての機能を活かした一方で、高層ビルだけでは街の活性化は難しいと指摘。生活や娯楽の要素が重要であることが強調されました。

終わりに

このシンポジウムを通じて、名古屋の未来について深く考える機会を得ました。藻谷浩介氏の講演やパネリストたちの意見は、まちづくりに対する新たな視点を提供し、参加者それぞれが自分の街に対する責任を感じる時間となりました。地域の未来をどう創造していくか、今回の議論は私たちに大きな示唆を与えてくれました。

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ラストワンマイルから見る名古屋の再開発:ささしまライブシンポジウムレポート 2025年2月15日

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