森耕治ベルギー王立美術館とマザック美術館へ 2018年6月

森耕治ベルギー王立美術館 とマザック美術館へ
《狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人》ジャン=マルク・ナティエ(フランス 1685-1766)1743年 ヤマザキマザック美術館収蔵 森耕治ベルギー王立美術館解説者と吉村主任学芸員

2018年6月23日、森耕治ベルギー王立美術館の解説者をヤマザキマザック美術館にお連れし、お引き合わせさせていただきました。

その後、館内を学芸員にご案内いただきました。同美術館はフラゴナール、ルブランなどロココ美術作品を多く収蔵し、撮影もできる日本では珍しい美術館です。

ヤマザキマザック美術館

森耕治 ベルギー王立美術館 ヤマザキマザック美術館

この日、私は森耕治ベルギー王立美術館の解説者とともにヤマザキマザック美術館を訪れました。学芸員の案内のもと、館内を見学しました。解説者は、各作品について詳しい解説をしてくれました。特にフラゴナールやルブランの作品については、その背景や制作時期など詳しく語ってくれました

エカチェリーナ・フェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女

『エカチェリーナ・フェオドロヴナ ドルゴロウキー皇女』 マリー・アントワネットの宮廷画家 ヴイジェ・ルブラン
エカチェリーナ・フェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女

エカチェリーナ・フェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女は、18世紀末に活躍したフランスの女流画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランの作品です。

この絵は、ルブランがフランス革命から逃れてロシアに滞在中に描いたもので、皇女は伝説の女預言者シビュラに扮しています。皇女は異国風のターバンを巻き、深紅のスカートを履いています。画家は彼女のセンスや知性を称賛しており、彼女の美しさと気品を見事に捉えています。

この絵は現在、名古屋にあるヤマザキマザック美術館に所蔵されており、18世紀から20世紀までのヨーロッパの名画や工芸品とともに展示されています。

《狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人》ジャン=マルク・ナティエ(フランス 1685-1766)1743年

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《狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人》ジャン=マルク・ナティエ(フランス 1685-1766)1743年 森耕治ベルギー王立美術館解説者と吉村主任学芸員

《狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人》は、フランスの画家ジャン=マルク・ナティエが1743年に描いた肖像画である。この絵は、ナティエの代表作の一つであり、当時の貴族の優雅な生活を表現している。マイイ伯爵夫人は、ルイ15世の寵姫であったポンパドゥール夫人の親友であり、美しく知性的な女性として知られていた。ナティエは、彼女の魅力を際立たせるために、狩りの衣装を着せて、自然の中で描いた。彼女は、白い帽子に白い羽飾りをつけて、赤い上着に白いスカートを着ている。彼女の手には、狩りで使う銃が握られており、足元には猟犬が添えられている。彼女の背後には、森と湖が広がっており、遠くには城が見える。この絵は、マイイ伯爵夫人の豊かな社会的地位と自由な精神を象徴しており、18世紀フランスのロココ様式の傑作として評価されている。

エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(フランス:1755-1842) リラを弾く女性 1804年

ブランがイギリスに滞在したときに描かれた。 『リラを弾く女性』 ヴィジェ・ルブラン 1804 ギリシャ風のシュミーズ・ガウン

エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(フランス:1755-1842)は、18世紀の最も有名な女性画家の一人である。彼女は王妃マリー・アントワネットの宮廷画家として知られ、その肖像画を多く描いた。彼女は自然で優雅な筆致と、被写体の美しさを引き出す技術で高く評価された。彼女はフランス革命の影響でフランスを離れ、イタリアやオーストリア、ロシアなどで活躍した。彼女は660の肖像画と200の風景画を残し、自画像もよく知られる。彼女は1835年と1837年に回想録を出版し、当時の芸術界の様子を伝えた。

《リラを弾く女性》は、1804年に描かれた絵画である。この絵はロシアで描かれたもので、被写体はロシア貴族の娘である。彼女は白いドレスに青いリボンをつけており、手にはリラという楽器を持っている。リラは東欧や中央アジアに伝わる弦楽器で、三角形の木枠に弦が張られている。彼女は楽器を弾きながら、穏やかな表情でこちらを見ている。背景には緑のカーテンと赤い壁が見える。この絵はヴィジェ=ルブランの作品の中でも特に美しい色彩と光の表現が見られるものである。

「恋文」1745年 画家フランソワ・ブーシェ1703-1770

「恋文」1745年 画家フランソワ・ブーシェ1703-1770

「恋文」は、フランスのロココ画家フランソワ・ブーシェが1745年に描いた油彩画である。この作品は、ヤマザキマザック美術館に所蔵されている。ブーシェは、羊飼いの女性が恋人からの手紙を読んでいる場面を描いた。彼女の上半身は裸で、髪は花で飾られている。彼女の横には、茂みに隠れて彼女を見守る恋人の姿が見える。ブーシェは、彼女の白い肌やサテンのスカート、花々や羊などを鮮やかな色彩で表現し、牧歌的な雰囲気を作り出している。この作品は、ブーシェが同じ年に描いた「二人の女性」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵)と対になる作品であると考えられている。どちらも、田舎での純真な恋愛を描いたロマンティックな作品である。

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ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル『ルイ14世の食卓のモリエール』

ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル『ルイ14世の食卓のモリエール』
ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル『ルイ14世の食卓のモリエール』

ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングルは、19世紀フランスの新古典主義の画家でした。彼は歴史的な場面や神話的な主題を描いた作品で知られています。彼の代表作の一つが『ルイ14世の食卓のモリエール』です。この絵は、1663年にルイ14世がヴェルサイユ宮殿で開いた晩餐会を描いています。晩餐会の後、ルイ14世はモリエールという劇作家に自分のために喜劇を書いて演じるように頼みました。モリエールはその場で即興的に『即席詩人』という作品を創り出し、王や貴族たちを笑わせました。アングルはこの場面を生き生きと描き出し、モリエールの才能やルイ14世の寛大さを称えています。

フランソワ・ブーシェ(フランス 1703-1770) 題名:アウロラとケファロス 1745年頃

フランソワ・ブーシェ(フランス 1703-1770) 題名:アウロラとケファロス 1745年頃 サイズ 237.5×259cm(93 3/4 x 102 inch)
フランソワ・ブーシェ(フランス 1703-1770) 題名:アウロラとケファロス 1745年頃 サイズ 237.5×259cm(93 3/4 x 102 inch)

フランソワ・ブーシェは、18世紀フランスのロココ様式の代表的な画家である。彼は宮廷画家としてルイ15世の寵愛を受け、多くの肖像画や神話画を描いた。その中でも、アウロラとケファロスは彼の傑作の一つである。この絵は、ギリシャ神話に登場する夜明けの女神アウロラと狩人ケファロスの恋物語を描いている。アウロラはケファロスに一目惚れし、彼を天界に連れ去ったが、ケファロスは地上の妻プロクリスを忘れられなかった。ブーシェは、この絵でアウロラとケファロスの情熱的な一瞬を捉えている。空に浮かぶ雲の上で抱き合う二人の姿は、ロココ様式の華やかさと優美さを表現している。

ニコラ・ド・ラルジリエール(フランス 1656-1746) 題名:ジャッソ夫人とふたりの子供 1707年頃

ニコラ・ド・ラルジリエール(フランス 1656-1746) 題名:ジャッソ夫人とふたりの子供 1707年頃

ニコラ・ド・ラルジリエールは、17世紀末から18世紀前半にかけて活躍したフランスの画家です。彼は主に肖像画を得意とし、王侯貴族や富裕な市民階級の人々の姿を鮮やかな色彩と緻密な筆致で描きました。彼の作品の中でも有名なものの一つが、「ジャッソ夫人とふたりの子供」という題名の絵画です。この絵画は1707年頃に制作され、現在はパリのルーヴル美術館に所蔵されています。この絵画では、ジャッソ夫人という貴族の妻と、彼女の息子と娘が描かれています。ジャッソ夫人は白いドレスに赤いショールをまとい、優雅な態度で座っています。彼女の右手には扇子があり、左手には娘が寄り添っています。娘は母親に似た美しい顔立ちをしており、青いドレスに白いエプロンを着ています。彼女は母親の手を握り、微笑んでいます。息子は母親の左側に立ち、黒い服に白いカラーとリボンをつけています。彼は母親と妹を見つめ、やや不安そうな表情をしています。背景には緑色のカーテンと窓があり、窓からは庭園の風景が見えます。この絵画は、ラルジリエールの肖像画の特徴である豊かな色彩と精緻な描写が見られる作品です。また、家族の愛情や個性も感じられる作品です。

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ジャン=バティスト・グルーズ『少女の頭部像』 18世紀後半 油彩・カンヴァス

ジャン=バティスト・グルーズ『少女の頭部像』 18世紀後半 油彩・カンヴァス

ジャン=バティスト・グルーズは、18世紀後半に活躍したフランスの画家です。彼は宮廷風俗画とは異なる、市民生活に題材を求めた風俗画で知られています。彼の作品の一つに、『少女の頭部像』という油彩・カンヴァスの絵画があります。この絵はヤマザキマザック美術館に所蔵されており、少女の美しくも憂いを帯びた表情が印象的です。この絵は夏目漱石の小説『三四郎』にも登場し、主人公の三四郎と美禰子が見て感動する場面があります。グルーズは漱石がロンドン留学中に親しんだ西洋画家の一人でした。

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