東アジアの協調的発展展望と課題 国際通貨研究所設立20周年シンポ

帝京大学経済学部教授の宿輪純一先生からの「紹介」により東京・大手町の経団連会館で行われた国際通貨研究所の国際金融シンポジウムにいってきました。

東アジアの協調的発展展望と課題 国際通貨研究所設立20周年シンポ
東アジアの協調的発展展望と課題 国際通貨研究所設立20周年シンポ

経団連会館

大手町の経団連会館は初めてで、ワクワクしました。シンポジウムは2階のカンファレンスで行われました。 

以下、要約と感想です。 

国際通貨研究所理事長で元大蔵省の行天豊雄(ぎょうてんとよお)氏
程永華(ていえいか 中国読み:チェンヨング)駐日中国大使

まず国際通貨研究所理事長で元大蔵省の行天豊雄(ぎょうてんとよお)氏が基調講演を行いました。パネル講演では中国から程永華(ていえいか 中国読み:チェンヨング)駐日中国大使が、韓国からは司空壼(イルサコン) 世界経済研究院理事長・元韓国財務大臣がパネル講演を行いました。程永華駐日中国大使は日本語が上手すぎでした。イルサコン氏は英語で講演され、同時通訳を聴きました。 

行天豊雄氏の基調講演の要旨

21世紀で起きた3つの地殻変動は

  1. 情報技術の発達
  2. ファイナンスの役割が急拡大
  3. 欧米からアジアへ向けた重心の移動

である。

自らのアジア開発銀行での体験として「アジア開発銀行は 各国のホームドクターを目指そうとしていた」ことを語りました。自らの歴史を冷静かつ謙虚に見つめることが必要で、我々日本だけでなく世界の各国に必要で日中韓の3国の関係がお互いの努力に良くなっていくべきだと。

1977年に福田赳夫総理が表明した福田ドクトリン=東南アジア外交3原則の事で①日本は軍事大国とならない②ASEAN諸国と心と心の触れあう信頼関係を構築する。③日本とASEAN諸国は対等なパートナーである、との宣言。

イルサコン氏のパネル講演の要旨

 グローバルな感覚のある友達を持つことが大切。

イルサコン氏

G20はプロセスが大切、しかし今は写真撮りの機会になり下がってしまっている。G7よりもG20の方が重要。今朝もファイナンシャルタイムが報じていたがIMFはG20を批判。日本がマイナス金利、米国は利上げの中で新興国は混乱している。欧州は戦後70年たって「負の歴史遺産」を解消し協調しているが、日中韓3か国は未だに「負の歴史遺産」を抱えていることを恥ずべきだ。日本がリードし「負の歴史遺産」を脱却すべき。大人であることを示すべきこと。日本はAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加すべきとのこと。 東アジアエリアの金融経済におけるリーダーシップ不在による混乱が懸念されており,日中韓の協調が必要とされているのだと思いました