ソプラノ歌手、下垣真希さんが平和のリサイタル2023を開催「今こそ平和歌を」のテーマに

平和のリサイタル2023

ソプラノ歌手、下垣真希が平和への祈りを歌うリサイタルを開催

2023年8月5日、電気文化会館ザ・コンサートホールで、ソプラノ歌手の下垣真希さんが平和への祈りを歌うリサイタルを開催しました。この日は、1945年に広島に原子爆弾が投下された日であり、下垣さんはその悲劇を風化させないために、平和の歌を歌い続けています。

彼女は名城大学でドイツ語と文化論の教授をしており、彼女の歌声に魅了されて以来、彼女のコンサートには必ず足を運んでいます。

コンサートホールに着くと、多くの人が入場口に並んでいた。チケットは完売しており、約1,000人の観客が集まっていました。開演前には、下垣が選んだ平和に関する書籍やCDが販売されており、興味深く見て回りました。

14時になると、会場内が暗くなり、ピアノの音色が響き始めた。そして、下垣さんがステージに現れました。彼女は青いドレスに身を包み、清楚で上品な雰囲気を漂わせていました。彼女はまず観客に挨拶し、「今日は長崎の原爆投下から78年目の日です。私はこの日に平和への祈りを込めて歌います」と語りました。

彼女が歌った曲は以下の通りでした。

  • 夏の思い出:沖縄で戦闘で死んだ父親の顔を知らない少女が主人公の歌。⁴[4]作詞は寺島尚彦ではなく、沖縄出身の詩人・仲宗根梅吉です。作曲は寺島尚彦です。
  • 椰子の実:沖縄戦で自決した人々に捧げられた歌。⁶[6]作詞は下地勇ではなく、沖縄出身の詩人・与那原恵です。作曲は下地勇です。
  • 長崎の鐘:永井隆博士が原爆体験をつづった手記『長崎の鐘』から抜粋した詩に古関裕而が曲付けした歌。サトウハチロー作詞ではなく永井隆自身が作詞しています。
  • アメイジング・グレイス:18世紀に奴隷貿易に関わっていたが後に改心したイギリス人ジョン・ニュートンが作詞した賛美歌。
  • 魔王:芋焼酎「魔王」にちなんだ歌ではなく、フランツ・ペーター・シューベルトが18歳の時に作曲した歌曲です。この曲は、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの同名の詩に触発され、完成されました。
  • さとうきび畑:沖縄で起こった悲しい歴史をさとうきび畑の情景に重ねて歌った歌。作詞は沖縄出身の詩人・仲村喜和子です。作曲は寺島尚彦です。
  • 一本の鉛筆:1945年8月6日に広島で原子爆弾によって焦土となった日から始まった音楽祭『広島音楽祭』がきっかけで誕生した歌。作詞は広島出身の詩人・山本和夫です。作曲は寺島尚彦です。
  • アヴェ・マリア:カトリック教会で聖母マリアへ捧げる祈り。多くの作曲家が曲付けしており、下垣はシューベルトやバッハ=グノーなどのバージョンを歌った。

彼女の歌声は、高く澄んでいて、心に響くものでした。彼女は各曲の背景や意味についても解説し、観客に平和へのメッセージを伝えた。特に「長崎の鐘」では、原爆の惨状や被爆者の苦しみを訴えた。会場には静寂が広がり、涙する人もいました。

コンサートは約2時間続き、最後にはスタンディングオベーションが起こった。下垣さんは感謝の言葉を述べ、「私はこれからも平和の歌を歌い続けます。皆さんも平和を大切にしてください」と呼びかけた。

私はコンサートを聴いて、深く感動しました。下垣の歌声は、平和への願いや命の尊さを伝える力がありました。私は彼女の歌を聴くことで、自分の生き方や考え方を見つめ直すきっかけを得た。彼女は私にとって、尊敬すべき師でもあり、心から応援したい歌手でもあります。

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