先日、ノルウェー海軍フリゲート艦「ロアール・アムンゼン」が東京国際クルーズターミナルに初寄港しました。日本とノルウェーの外交関係樹立120周年を記念したこの特別な一般公開に、私も参加してきました。普段はなかなか見ることができない軍艦ということもあり、会場は多くの見学者で賑わっていました。
東京湾に浮かぶ、ステルス性を意識した迫力の船体
東京国際クルーズターミナルに姿を現した「ロアール・アムンゼン」は、遠くからでもその独特の存在感を放っていました。私がまず圧倒されたのは、その平滑で角ばった船体デザインです。軍艦というとゴツゴツとした武装を持つイメージがありますが、本艦はレーダーに探知されにくいよう、可能な限り凹凸をなくしたステルス性を意識したデザインが施されています。東京湾のコンテナ埠頭を背景に、近代的なビルのような艦影は、まるでSF映画に出てくる未来の艦艇のようでした。この洗練された外観は、ただの船とは違う、現代的な軍艦ならではの迫力と、最先端技術の融合を感じさせます。

「F311」の識別番号と広がる甲板
間近に寄ると、艦の右舷には大きく「F311」という識別番号がはっきりと見て取れました。この「F」はフリゲート艦を示すコードで、ノルウェー海軍艦艇(RNoMS)の中でも「ロアール・アムンゼン」を特定するユニークな番号です。また、艦の後部甲板は広々としており、ヘリコプターの離着艦を想定した着艦標識が描かれています。一般公開では、この甲板にも多くの見学者が上がっており、普段は非公開のスペースから東京湾の景色を眺めたり、写真を撮ったりして楽しんでいました。現代のフリゲート艦が持つ多機能性と、その運用規模を肌で感じることができました。

「STRIKE DEEP」のモットーが示す誇り
艦内に入ると、至る所にノルウェー海軍の歴史と誇りを感じさせる展示がありました。特に目を引いたのが、艦章に刻まれた「STRIKE DEEP(深く打て)」という力強いモットーです。これは単なるスローガンではなく、海軍の任務に対する強い意志を象徴しているように感じられました。ロアール・アムンゼンは、対潜水艦戦を主要な任務の一つとしており、このモットーは文字通り、海中深く潜む脅威を排除する決意を示しているのかもしれません。乗組員の方々の誇りや士気の高さを垣間見ることができ、彼らが日々の任務にどれほどの情熱を注いでいるかが伝わってきました。

歴史を感じる艦内ベル
艦内の見学を進むと、ひときわ目を引く美しいベルがありました。このベルには「KNM ROALD AMUNDSEN 2006」と刻まれており、船が就役した年であることがわかります。2006年という歴史は、この艦がこれまでに数々の訓練や任務、そして世界各国の港を訪れてきた証です。このベルの音色一つ一つに、艦が乗り越えてきた荒波や、遠い故郷を想う乗組員の物語が込められているように感じられました。

乗組員との温かい交流
一般公開では、乗組員の方々と直接話す機会もありました。彼らはとてもフレンドリーで、見学者からの質問に丁寧に答えてくれました。日本の文化や食べ物について興味津々の様子で、私たち見学者との会話を心から楽しんでいるようでした。記念に、武装した乗組員の方と写真を撮らせていただき、とても良い思い出になりました。このような交流を通じて、遠く離れたノルウェーの人々が、いかに日本に対して親しみを持っているかを感じることができました。

今回の「ロアール・アムンゼン」の一般公開は、単に最新鋭の軍艦を間近で見ることができただけでなく、日本とノルウェーの深い友好関係を再確認する素晴らしい体験となりました。普段はなかなか知ることのできない、軍艦の内部や乗組員の皆さんの仕事について知ることができ、非常に貴重な一日となりました。改めて、このような機会を設けてくださった関係者の皆様に感謝いたします。
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