ドイツ総領事館 150周年記念祭:大阪中之島美術館での開催、歴史の証人、未来への架け橋

はじめに:ドイツ総領事館 150周年記念祭

2024年5月10日、大阪中之島美術館にて、ドイツ総領事館 150周年記念祭が盛大に開催されました。クレーメンス・フォン・ゲッツェドイツ駐日ドイツ大使をはじめ、多くの方々が来場し、歴史を振り返りながら未来への希望を語り合う、大変貴重な機会となりました。

今回のイベントでは、150年の歩みの中で起こった様々な出来事を振り返る漫画の展示が設けられました。

第一次世界大戦中に神戸に設けられたドイツ人捕虜収容所に関する展示です。

この収容所には、後に「ユーハイム」の創業者となるカール・ユーハイム氏も収容されていました。氏は捕虜生活の中で、日本で初めてバウムクーヘンを焼き上げ、その後も和菓子作りに携わることで、日独の架け橋となる役割を果たしました。

また、同じく捕虜だったドイツ兵によって、アジアで初めてベートーヴェンの「第九」が演奏されたというエピソードも紹介されていました。これらの出来事は、単なる過去の話ではなく、戦争の悲惨さや文化交流の重要性などを現代に生きる私たちに訴えかけてくるものです。

イベントでは、こうした歴史を振り返りながら、未来に向けてのメッセージも発信されました。それは、過去を教訓とし、平和と共生を大切にしていくことの重要性です。

クレーメンス・フォン・ゲッツェドイツ駐日ドイツ大使

おわりに

在大阪ドイツ総領事館150周年記念イベントは、歴史と文化を繋ぎ、未来への希望を語る貴重な機会となりました。私たち一人一人がこのイベントを通して得たことを胸に、平和な世界の実現に向けて努力していくことが大切です。

大阪の地から発信されるメッセージは、これからも世界中の人々に勇気と希望を与え続けていくことでしょう。

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