福嶋浩彦 講演会「大事なことは市民が決める!」
市民が主体となって地域の公共をつくるためには、どうすればいいのでしょうか?
そのヒントを教えてくれたのが、消費者庁長官であり、元我孫子市長の福嶋さんです。
私は7月30日、豊明市で開催された福嶋さんの講演会「大事なことは市民が決める!」に参加しました。
日進でのご縁のある方々からの声をかけられてのことでした。
地方自治は二元代表制と“市民参加”の3つで
福嶋さんは、地方自治は二元代表制(首長と議会)と“市民参加”の三つで成り立っていると説明しました。
市民参加とは、単に選挙に行くだけではなく、自分たちの暮らしや社会に関心を持ち、積極的に発言や行動をすることです。
そして、市民が主体となって公共をつくるためには、以下の4つのポイントが大切だと述べました。
大事なことは市民が決める!-市民と行政でつくる豊かな公共 -
1.市民の公共をつくる
市民の公共をつくる 市民が自分たちのニーズや価値観に基づいて、公共サービスや施設、環境などを考え、提案し、実現することです。
例えば、我孫子市では市民が発行する「我孫子市民債」で公共事業を賄ったり、各種団体への補助金をゼロベースで見直したりしました。2
2.市民の政府をつくる
市民の政府をつくる 市民が政府(行政)に対して要望や意見を伝えるだけではなく、政府の仕組みや情報にアクセスし、政策や予算の決定過程に参画することです。
例えば、我孫子市では予算編成過程を公表したり、住民投票条例を制定したりしました。
3.<市民主体>と<市民の政府>の連携
<市民主体>と<市民の政府>の連携 市民と政府が対立するのではなく、協働することです。市民が主体的に公共をつくることを政府が支援し、政府が透明性や説明責任を持って市民に情報や権限を提供することです。
例えば、我孫子市では市民参加型予算会議や公募型委員会などを実施しました。
4.市民が主体の元気な地域づくり
市民が主体の元気な地域づくり 市民が自分たちの地域に愛着や誇りを持ち、地域の歴史や文化、自然などを大切にしながら、地域の活性化や魅力向上に努めることです。
例えば、我孫子市では地域おこし協力隊やまちづくりセンターなどを設置しました。
豊明市での講演会「大事なことは市民が決める!」において福島 浩彦 消費者庁長官 とともに榊原平(平成23年7月30日・豊明市)
福嶋 浩彦さんとは? 福嶋 浩彦さんは、1956年生まれの政治家です。38歳で我孫子市長に就任し、3期12年間市民自治を推進しました。
その後、東京財団上席研究員や住民目線の会の共同代表を務め、2021年から消費者庁長官に就任しました。消費者庁長官としては、消費者の権利や利益を守るために、消費者教育や消費者行政の改革などに取り組んでいます。
福嶋浩彦さんとは?
福嶋 浩彦(ふくしま ひろひこ、1956年9月26日 – )は、日本の政治家。住民目線の会の共同代表。東京財団上席研究員。消費者庁長官(第2代)
福嶋さんは38歳で我孫子市長に就任、3期12年で惜しまれつつ退任。この間、独自の「新しい公共」の考えの下に、市民自治を推し進めた。
我孫子市民債、各種団体への補助金のゼロベースでの見直し、予算編成過程の公表、住民投票条例の制定など、市民参加施策を全国に先駆けて実践してきたことは有名。
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