第11回ルシオール・アート・フェスティバルで聞いた森麻季さんの素晴らしい歌声に魅了
2022年5月23日、ソプラノ森麻季さんの歌声を聞きに、第11回ルシオール・アート・フェスティバル・オーケストラ・コンサートが開催されている守山市民ホールに伺いました。今日は、先日行ってきたコンサートの感想を書きたいと思います。
コンサートの概要
ルシオール・アート・フェスティバルとは、守山市が主催する芸術文化イベントで、今年で11回目を迎えました。音楽、演劇、ダンス、美術などさまざまなジャンルの公演や展示が行われています。
オーケストラ・コンサートは、その中でも最も人気のある企画で、毎年国内外の一流の音楽家が出演しています。今年は、日本を代表するソプラノ歌手である森麻季さんと、日本センチュリー交響楽団が共演しました。
コンサートの内容
コンサートは、バーバーのノックスヴィル 1915年の夏で幕を開けました。森さんは、アメリカ南部の田舎町で過ごす少年の夏の思い出を歌い上げました。彼女の声は透明感と温かみに満ちていて、聴衆をその情景に引き込みました。
続いてビゼーの『カルメン』組曲から二曲が演奏されました。日本センチュリー交響楽団は、スペイン風のリズムや旋律を軽快に奏でました。「闘牛士」では勇壮な雰囲気が、「ジプシーの踊り」では情熱的な雰囲気が伝わってきました。
グノーの『ファウスト』より「ワルツ」は、森さんと日本センチュリー交響楽団の共演でした。森さんは、恋に落ちたマルグリットの幸せな気持ちを歌いました。彼女の声は軽やかで華やかで、ワルツのリズムに乗って響きました。日本センチュリー交響楽団も、彼女の声に合わせて優雅に演奏しました。
休憩後は、ベッリーニの『ノルマ』より「清らかな女神よ」が披露されました。森さんは、裏切られた恋に苦しむノルマの悲痛な叫びを歌いました。彼女の声は高音から低音まで自在に操り、感情の変化を見事に表現しました。特に高音部の装飾音や長い息継ぎは圧巻でした。
プッチーニの『つばめ』より「あなたの爽やかな微笑みに乾杯」は、山田知加さんと谷口耕平さんがソリストを務めました。山田さんは、恋人と再会したマグダの嬉しさと切なさを歌いました。彼女の声は甘くて柔らかくて、聴衆の心をとらえました。谷口さんは、マグダに惹かれるルッジェーロの純真さと情熱を歌いました。彼の声は明るくて力強くて、聴衆の目を引きました。二人のデュエットは美しくて感動的でした。
最後はプッチーニの『ラ・ボエーム』より「私が街を歩くと」 (ムゼッタのワルツ)で締めくくりました。森さんは、自分をアピールするムゼッタの魅力的な歌声を聞かせてくれました。彼女の声は輝いていて、会場を魅了しました。日本センチュリー交響楽団も、彼女の声に合わせて華やかに演奏しました。
Program
- 指揮: 阪哲朗 ソプラノ: 森麻季 合唱: びわ湖ホール声楽アンサンブル 管弦楽:日本センチュリー交響楽団
- S.バーバー:ノックスヴィル 1915年の夏 Op.24
- G.ビゼー 『カルメン』組曲 第1番より 「闘牛士」
- 「アラゴネーズ」 第2番より 「ジプシーの踊り」
- C. グノー:歌劇『ファウスト』より 「ワルッ」
- V.ベッリーニ:歌劇『ノルマ』 より 「清らかな女神よ」
- G.プッチーニ:歌劇『つばめ』より 「あなたの爽やかな微笑みに乾杯」
- マグダ : 山田 知加 ルッジェーロ : 谷口 耕平
- リゼット : 山岸 裕梨 プルニエ : 宮城 朝陽
- : 歌劇 『ラ・ボエーム」より 「私が街を歩くと」 (ムゼッタのワルツ) *
これからも楽しみにしております。
コンサートの感想
日本センチュリー交響楽団も、日本を代表するオーケストラとして高い水準の演奏を聞かせてくれました。横山奏さんの指揮も見事で、オーケストラとソリストのバランスや表現力に優れていました。
びわ湖ホール声楽アンサンブルの方々も、それぞれ個性的で魅力的な歌声を持っていて、森さんとの掛け合いも楽しめました。特にムムムの五重唱やパパパの二重唱は笑いを誘う演出があり、会場の雰囲気を盛り上げてくれました。
コンサート全体としては、クラシック音楽の魅力を存分に味わえる素晴らしいものでした。森麻季さんや日本センチュリー交響楽団、びわ湖ホール声楽アンサンブルの方々に感謝と敬意を表します。また、このような素晴らしいコンサートを企画・主催してくださった守山市やルシオール・アート・フェスティバルの関係者の方々にも感謝します。
コロナ禍でなかなかコンサートに行けない状況ですが、感染防止対策をしっかりと行ってくださったおかげで安心して楽しむことができました。今後もクラシック音楽の普及と発展に貢献してくださることを期待しています。
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