セルビア人サクソフォン奏者マルコ・ジョンバ Marko Dzomba
2023年8月30日 (水曜日)の夜、駐日セルビア共和国大使館で開催されたコンサートに招待された。
そのコンサートでは、セルビア生まれのサクソフォン奏者マルコ・ジョンバ(Marko Dzomba)とピアニストのシルビア・季実子・クルツ(Sylvia Kimiko Krutz) が共演した。私はサクソフォンが好きなので、とても楽しみにしていた。
セルビア大使館の二コラ・テスラ像
大使館アシスタントの長門ティヤナさん
ジョンバのプロフィール
コンサートの前に、ジョンバのプロフィールを読みました。彼はウィーン音楽大学でオト・ヴルホフニクに師事し、国際的なソリストと室内楽奏者として活躍しているそうです。
イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリアなどの国々やウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン・ムジークフェライン、リュブリャナ・フィルハーモニーなどのコンサートホールで演奏した経験を持っています。
中国の蘇州交響楽団やウィーン・ジュネス管弦楽団などとも共演したことがあります。
カジノス・オーストリア・ライジング・スター賞やフランスのADMCイルザッハ国際コンクールなどの国際的なコンクールで多数の賞を受賞したほか、セルビアの国民コンクールで三度優勝し、「年間最優秀タレント」に二度選ばれたそうです。
ラジオ・クラシック・シュテファンスドム、ラジオ・エーワン、ORF、RTVSLO、クラシックラジオ・ドイツなどのラジオやテレビにも出演したことがあります。
彼はヤマハとダダリオのアーティストであり、金メッキのカスタムEXヤマハ・アルトサクソフォンとダダリオ・リザーブ・リードを使用しています。
私は彼の経歴に感心しました。彼はまだ若いのに、すでに世界的な名声を得ているのですから。彼はどんな音色を奏でるのでしょうか。
コンサートの感想
コンサートが始まると、まずは挨拶があった。
セルビア大使館からは、「日本とセルビアの友好関係を深めるために、セルビアの音楽や芸術を日本の皆さんにお届けしたいと思っています。ジョンバはセルビアの誇るサクソフォン奏者であり、彼の演奏はセルビアの音楽の魅力を伝える最高のものです」と紹介された。
そして、演奏が始まった。彼らは、現代音楽から古典音楽まで、幅広いレパートリーを披露した。私は特に、セルビア人作曲家ジョルジェ・マルコヴィッチの万華鏡のアッサンブラージュIIに感動した。この作品は、ジョンバ自身が初演した作品であり、彼の個性と技巧を存分に発揮したものだった。
彼のサクソフォンは、時に激しく、時に優しく、時に悲しく、時に楽しく、さまざまな表情を見せてくれた。ピアニストのクルツも、ジョンバと息の合った伴奏を行い、聴衆を引き込んだ。
彼らの演奏は、セルビアの音楽の豊かさや深さを感じさせてくれた。
ジョンバのサクソフォンは、私にとって新しい発見だった。彼は、セルビアの音楽だけでなく、世界の音楽にも精通している素晴らしい音楽家だった。彼の演奏は、私の心に深く残った。
彼の音色は、とても表現豊かで、感情を伝える力があった。例えば、イダ・ゴトコフスキーの悲愴変奏曲 第6番では、ベートーヴェンの旋律に新たな息吹を吹き込み、エルヴィン・シュルホフのホットソナーテでは、ジャズやラグタイムなどの要素を躍動感あふれる演奏で聴衆を魅了した。
ロベルト・シューマンのAdagio und Allegro As-Dur op. 70では、穏やかで美しいアダージョと、華やかで情熱的なアレグロを感情豊かに表現した。
ダリウス・ミヨーのスカラムーシュ op. 165Cでは、ジプシー音楽に基づいた3つの楽章を情熱的に演奏し、ジプシー音楽の魅力を伝えた。
クルツのピアノも、ジョンバに見事に寄り添う演奏をした。
彼らのコンビネーションは最高だった。彼女は、ジョンバのサクソフォンに合わせて、音色やリズムやハーモニーなどの音楽的な要素を分析して、適切な伴奏を行った。彼女のピアノは、ジョンバのサクソフォンを引き立てるとともに、自分の個性も発揮した。彼女のピアノは、とても繊細で、細やかなニュアンスを表現した。
そして、演奏が始まりました。彼らは、イダ・ゴトコフスキーの悲愴変奏曲 第6番やエルヴィン・シュルホフのホットソナーテなどの現代音楽から、ロベルト・シューマンのAdagio und Allegro As-Dur op. 70やダリウス・ミヨーのスカラムーシュ op. 165Cなどの古典音楽まで、幅広いレパートリーを披露しました。
私は特に、セルビア人作曲家ジョルジェ・マルコヴィッチの万華鏡のアッサンブラージュIIに感動しました。この作品は、ジョンバ自身が初演した作品であり、彼の個性と技巧を存分に発揮したものでした。彼のサクソフォンは、時に激しく、時に優しく、時に悲しく、時に楽しく、さまざまな表情を見せてくれました。ピアニストのクルツも、ジョンバと息の合った伴奏を行い、聴衆を引き込みました。彼らの演奏は、セルビアの音楽の豊かさや深さを感じさせてくれました。
ピアニストのシルビア・季実子・クルツ
シルヴィア・キミコ・クルツ(Sylvia Kimiko
Krutz)はドイツ・ハンブルク出身のピアニスト。
ウィーン音楽演劇大学でピアノ演奏を学び、現代音楽とアンサンブル演奏の修士号を最優秀で取得。ウィーンでの研鑽のほか、東京芸術大学にても学び、多くの国際コンクールで賞を受賞した。アンサンブル《PHACE》や《XX.Jahrhundert》とも共演し、ムジークヴェライン・ウィーンやコンツェルトハウス・ウィーン、在ウィーン国際連合、そして日本各地でも演奏している。《XX.Jahrhundert》や《Oxymoron Duet》の共同設立メンバーでもあり、マルコ・ジョンバとの《Duo Dzomba-Krutz》でも活動。ウィーン音楽演劇大学で教鞭もとっている。
1. イダ・ゴトコフスキー 悲愴の主題による変奏曲悲愴変奏曲 第6番
この曲は、ポーランド出身の女性作曲家イダ・ゴトコフスキーが1974年に作曲したものである。彼女はサクソフォンのための作品を多く手がけ、サクソフォン奏者としても活躍した。この曲は、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」の第2楽章を主題にした変奏曲で、サクソフォンとピアノのために編曲された。ジョンバは、この曲を繊細に表現し、ベートーヴェンの旋律に新たな息吹を吹き込みんだ。
2. エルヴィン・シュルホフ:ホットソナーテ
この曲は、チェコ出身の作曲家エルヴィン・シュルホフが1930年に作曲したものである。彼はジャズやダダイスムなどの影響を受けた前衛的な作品を多く残した。この曲は、サクソフォンとピアノのためのソナタで、ジャズやラグタイムなどの要素が取り入れられている。ジョンバは、この曲を躍動感あふれる演奏で聴衆を魅了した。
3. ロベルト・シューマン: Adagio und Allegro As-Dur op. 70
この曲は、ドイツのロマン派作曲家ロベルト・シューマンが1849年に作曲したものである。元々はホルンとピアノのための作品でしたが、後にチェロやバイオリンなどにも編曲された。この曲は、穏やかで美しいアダージョと、華やかで情熱的なアレグロからなる。ジョンバは、サクソフォンでこの曲を演奏し、シューマンの感情豊かな音楽を表現した。
4. ジョルジェ・マルコヴィッチ 万華鏡のアサンブラージュII
この曲は、セルビア人作曲家ジョルジェ・マルコヴィッチが2017年に作曲したもので、ジョンバ自身が初演したものである。この曲は、さまざまな音色やリズムやテクニックを用いて、万華鏡のように変化する音楽を創り出す。ジョンバは、この曲を自在に操り、彼の個性と技巧を存分に発揮した。
5. ダリウス・ミヨー スカラムーシュ 2台の楽器のための組曲op. 165C
この曲は、フランスの近代作曲家ダリウス・ミヨーが1937年に作曲したもの。彼は世界各地の音楽に興味を持ち、その影響を自分の作品に取り入れた。この曲は、サクソフォンとピアノのための作品で、ジプシー音楽に基づいた3つの楽章からなる。ジョンバは、この曲を情熱的に演奏し、ジプシー音楽の魅力を伝えた。
カクテルパーティ
演奏会が終わると、カクテルパーティーが開かれた。招待客はジョンバやクルツと交流した。私も彼らに話しかけることができた。
ジョンバは「今回はセルビアの作品も演奏しましたが、それは私にとっても新しい挑戦でした。日本の皆さんに喜んでいただけたら幸いです」と話した。
クルツも「ジョンバとは長年の友人であり、素晴らしいパートナーです。彼のサクソフォンはとても表現豊かで、私のピアノもそれに応えようとします」と話した。私は彼らに感謝の言葉を伝えた。
榊原平、ジョンバ、キミコ・クルツさんと
大使館アシスタントの長門ティヤナさん、榊原平と
コンサートのまとめ
このコンサートは、私にとって忘れられない体験だった。私は、ジョンバのサクソフォンの魅力に魅せられた。
彼は、セルビアの音楽だけでなく、世界の音楽にも精通している素晴らしい音楽家である。彼の演奏は、私の心に深く残った。
ピアニストのクルツも、彼に見事に寄り添う演奏をした。彼らのコンビネーションは最高である。
また、セルビア大使館からは、セルビアの音楽や文化を紹介する機会を与えてくれた。
私は、セルビアのワインを楽しんた。セルビアの人々はとても親切で温かい。私は、日本とセルビアの友好関係に感謝する。
私は、このコンサートで得た感動や知識を忘れない。私は、ジョンバやクルツに再び会える日を楽しみにしている。
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