メゾンドネコで開催中の岡田昌也さんの猫貴族展Ⅲを見てきた感想をお伝えしたいと思います。
岡田昌也さんとは
岡田昌也さんといえば、猫をモチーフにした華麗でユーモラスな絵画を描く現代美術家です。私は以前から岡田さんの作品に興味がありましたが、今回が初めて実物を見る機会でした。
岡田さんは、猫を人間のように着飾らせたり、歴史上の人物や有名な絵画になぞらえたりして、独自の世界観を表現しています。
例えば、今回の展示では、ルイ14世やマリーアントワネット、モナ・リザや星月夜などが猫化されて登場します。それぞれの作品には、岡田さんならではの遊び心や皮肉が込められていて、見ているだけで楽しくなります。
メゾンドネコとは?
メゾンドネコは、東京京橋にある木造家屋の2階で、若手作家の作品を展示販売するギャラリーです。
路地裏にある昭和の香り漂う建物で、まるで猫の隠れ家のような雰囲気です。ギャラリーの中は、岡田さんの作品が壁一面に飾られていて、まさに猫貴族の館という感じです。
岡田さんは全日在廊されていて、作品について説明してくださったり、サインや写真撮影に応じてくださったりしました。
岡田さんはとても気さくで優しい方でした。
猫貴族展Ⅲの見どころ
岡田昌也さんの猫貴族展Ⅲでは、50点以上の作品が展示されています。
マリニャ・デ・タシス お気に入り
その中でも特に目を引くのは、「マリニャ・デ・タシス」という50号サイズのアクリル画です。これは、スペイン王フェリペ2世の3度目の妃であるマリア・デ・タシス(マリー・ド・メディシス)を猫化したものです。
マリニャ・デ・タシスは、豪華なドレスと宝飾品に身を包み、威厳と気品を漂わせています。しかし、彼女の顔は、猫らしく好奇心旺盛で甘えん坊な表情をしています。このギャップがとても魅力的で、見ていると笑顔になります。
岡田さんは、この作品について、「マリニャ・デ・タシスは、フェリペ2世にとって最愛の妃だったが、彼女は彼の子供を産むことができなかった。そのため、彼女は彼に対して不安や焦りを感じていた。この作品は、そんな彼女の心情を表現したものだ」と語ってくれました。
私のお気に入りの作品
私が特に気に入った作品は、「マリニャ・デ・タシス」のほかに、「モナ・リザ」、「星月夜」、「ルイ14世」などです。これらの作品は、有名な絵画を猫化したもので、岡田さんの独創性とセンスが光ります。モナ・リザは、不思議な笑みを浮かべた猫になっています。星月夜は、夜空に輝く星と月を背景にした猫のシルエットが美しいです。ルイ14世は、王様らしい豪華な衣装とかつらを身につけた猫になっています。これらの作品は、原画と比べても遜色ないほどの完成度で、見る人を惹きつけます。
展示会の詳細とおすすめ
岡田昌也さんの猫貴族展Ⅲは、2023年8月22日までメゾンドネコで開催されています。猫好きやアート好きの方は、ぜひ足を運んでみてください。岡田さんの作品は、展覧会ショップでも購入することができます。私も、小さな作品を一つ買って帰りました。岡田さんの作品は、私の部屋に飾ってあると、毎日癒されます。
参考リンク
Maison de neko: メゾンドネコ |東京京橋のアートギャラリー (m-neko.jp)
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