画家の有島生馬(ありしまいくま)の絵画を東京の竜泉寺(両国の隣)にある「東京都復興記念館」で鑑賞しました。
日本ベルギー友好150周年記念
今年は、日本とベルギーが修好通商航海条約を締結してから150周年を迎えます。be.emb-japan.go.jp/150jb/jp/
この記念すべき年には、天皇陛下とベルギーのフィリップ国王陛下がそれぞれ名誉総裁にご就任され、両国で様々な記念事業が行われています。
一方、同じ「友好150周年」でも「日本とイタリア」では、皇族・王族が名誉総裁になるということはありませんでした。民間人の方々が委員に選ばれた「実行委員会」が組織されています。
なぜ日本とベルギーの関係が、日本とイタリアよりも特別なのでしょうか。
その理由を知るために、東京都復興記念館に行って、有島生馬の大作を見てきました。
有島 生馬とは
有島 生馬(ありしま いくま、本名・有島壬生馬、1882年〈明治15年〉11月26日 – 1974年〈昭和49年〉9月15日)は、日本の画家。白樺派の一員で、代表作に『蝙蝠の如く』がある。レジオンドヌール勲章、文化功労者。
アルベール・バッソンピエール 日本駐在初代ベルギー大使
- 里兒聲
- 有馬育子
- 佐藤隆三
- 湯浅倉平
- 三島章道
- 後藤新平
- 永田秀次郎
- 山本桥兵衛
- バッソンピエール首席大使
- 安井曾太郎
- 山下新太郎
- 藤島武
- 島崎藤村
- 有島生馬
- 柳原白蓮
「有島生馬(ありしまいくま) 《大震災記念》
この作品は、関東大震災の惨状を描いた3畳ほどの巨大な大作です。キャンバスには、廃虚をさまよう人々や亀裂の入った地面に横たわる遺体とともに、現場に駆けつけた山本権兵衛首相の姿が描かれ、傍らに白いスーツの外国人男性と、赤いワンピースの少女が立っているのが目を引きます。
絵の傍にある説明書きによると、真ん中に大きく描かれている女性はNHK朝の連続ドラマ「花子とアン」に登場した「白蓮さん」であるとのことです。そして、白いスーツの外国人男性は当時のバッソンピエール日本駐在ベルギー大使(初代駐日ベルギー大使)であり、他にも絵には「竹久夢二」や「島崎藤村」までも登場し描かれています。
アルベール・バッソンピエール日本駐在初代ベルギー大使は、先日お会いした現在のベルギー公使参事官クリストフ・ドゥ・バッソンピエールさんの曾祖父であるとのことです。
東京都復興記念館
「東京都復興記念館は、関東大震災と東京大空襲の惨状と復興を伝える博物館です。1931年に開館し、東京都の歴史的建造物にも選定されています。館内には、遺品や被災物、絵画、写真、図表などが展示されており、屋外展示場には溶解した建物や車両などの被害品が展示されています。震災や戦災の記憶を後世に伝える貴重な施設です。
東京都復興記念館のアクセス・営業時間・料金情報は以下の通りです。
住所:〒130-0015東京都墨田区横網2丁目3-25
電話:03-3622-1208
開館時間:火曜~日曜日/午前9時~午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祭日の場合は開館し、火曜日が休館日となる)および年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:無料 交通アクセス:JR東日本総武線- 両国駅東口下車徒歩約15分 都営地下鉄大江戸線- 両国駅下車徒歩約6分
公式サイト:東京都復興記念館|都立横網町公園 (tokyoireikyoukai.or.jp)
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