文学カフェ『世界の終わりを先延ばしするためのアイディア』
『世界の終わりを先延ばしするためのアイディア』アイウトン・クレナッキ著
この本は、ブラジルの先住民の人権活動家であり環境保護活動家でもあるアイウトン・クレナッキさんの著書です。
南米の大規模な資源開発や森林破壊の現場から、先進諸国主導の環境運動への異議申し立てを行うクレナッキさんの怒りの告発が綴られています。彼は、私たちが「人類」と呼ぶものの本質や、人新世という大惨事の中で生きる意味について、鋭く問いかけます。
日本語版の訳者である国安真奈
日本語版の訳者である国安真奈さんは、15歳から23歳までブラジルで暮らした経験を持ち、ブラジル音楽や文化に造詣が深い方です。
国安さんは、クレナッキさんの言葉に心を動かされ、彼のメッセージを日本の読者に届けたいと強く願いました。
彼女は、ブラジルでの生活を通して、クレナッキさんの言葉が持つ説得力と迫力を肌で感じていたのです。また、クレナッキさんの生き方や思想に触れることで、彼女自身の価値観や生き方についても考え直す機会となりました。
私もこの本を読んで、クレナッキさんの視点に深く共感しました。私たちは、自然や他者との関係性を根本から問い直し、新たな生き方を考える必要があると感じたのです。この本は、私たちにとって、大きなインスピレーションとチャレンジの源を与えてくれる一冊です。
『世界の終わりを先延ばしするためのアイディア』を持って日の丸とブラジル国旗の前に立つ榊原平
Manabu Mabe
マナブ・マベ(Manabu Mabe)は、日系ブラジル人の画家であり、日本生まれで後にブラジルに移住しました。彼は同国を中心に活動し、抽象画家として世界的な知名度を持ちました。
生い立ちと経歴:
- 1924年、熊本県宇土郡不知火町(現在の宇城市)の宿屋を営む父・宗一と母・ハルの間に生まれました。
- 1934年、両親と共に「ラプラタ丸」でブラジルへ移民。リンス市ビリグイのコーヒー農園で育ちました。
- 1945年、コーヒー農園が霜のため全滅したことから、油絵具を使って絵を描き始めました。
- 1950年、サンパウロ作家協会展に入選し、徐々に注目を集めました。
- 1956年から約7年間、「非具象構成派」とする絵を描き続けました。
- 1959年、レイネル賞展で受賞し、世界的な知名度を上げました。
- 1960年、ヴェネツィア・ビエンナーレでフィアット賞を受賞しました。
- 1979年、日本経済新聞に『私の履歴書』を連載しました。
- 1997年、サンパウロ市内の病院で内臓疾患手術後の合併症のため死去しました。
画風と代表作:
- 初期は具象画から暖かな色調・筆の抽象画へと大きな画風の変遷がありました。
- 間部の抽象画は「ブラジルのピカソ」とも呼ばれました。
彼の作品の多くは現在、生地の熊本県宇城市「不知火美術館」に所蔵されています。彼の子息であるユーゴ・マベ(間部有剛)も画家として活動しています。
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