国連と防災のお話
国連国際防災戦略事務局( UNISDR )
松岡 由季 (まつおか ゆき)さん、国連国際防災戦略事務局( UNISDR )の駐日事務所代表の縮災(ディザスター・レジリエンス)のお話し。
松岡 由季(まつおか ゆき)
国連国際防災戦略事務局(UNISDR)
UNISDR駐日事務所代表
民間企業海外事業部、在ニュージーランド日本国大使館、在ジュネーブ国連日本政府代表部(外務省)
国連機関の日本代表として活躍する若い綺麗な女性です。大阪梅田の阪急インターナショナルにある関西学院大学梅田キャンパスで聞いて、終電で帰ってきました。
ディザスター・レジリエンス(縮災)が必要とされている
東南海トラフ地震の最悪の被害想定は「死者32万人」です。熊本地震では2万人の自衛隊員が投入されましたが、首都直下型地震では6千万人が、東南海トラフ地震では2億人の自衛隊が必要であることが予想されています。
つまり首都直下型と南海トラフでは熊本と同じ対応は不可能です。日本は回復できなくなるおそれもあります。またCO2上昇に伴う気候変動で気候災害も激甚化しています。自然災害は避けられないので「縮災(ディザスター・レジリエンス )」が必要があるとされています。
縮災とは?
したがって総称としての「縮災」とは、減災と人間社会の 能力(共助カや早期回復時間を組み合わせて実現する。
「縮災社会(Resilient Society)」を目指す
レジリエンスは 、つぎの8つの特徴と関係する
- Flexibility 柔軟性
- Adoptability 適応性
- Innovation 革新性
- Robustness 堅牢性
- Responsiveness 反応性
- Redundancy 冗長性
- Resourcefulness 機知性
- Rapidity 迅速性
残念なことに「縮災」(ディズアスター・レジリエンス )が、安倍政権が掲げる「国土強靭化」政策と同じにされてしまっているようですが、必要とされるのは「減災」と「共助」で政策が異なってるようで心配です。
こうしたお話を「国連持続可能な開発目標 SDGs」の17の目標のうちの「目標11(Goal11):持続可能なまちづくり」の観点で防災についての話が聞けました。防災で大切なのは、「インクルージョン(包摂)」と「レジリエンス(縮災)」です。
国際防災戦略事務局( UNISDR)とは?
国際防災戦略事務局( UNISDR)という国連機関はスイスのジュネーブに本部があります。国連機関で中々日本が活躍することは難しいですが、防災の分野では日本は世界でもトップをいっています。国連もこれまでの起きてしまった災害を復旧を支援するところから、発展途上を防災の観点で支援するように変わってきていて、日本のこれまで災害の経験と防災のノウハウが世界から求められているようです。
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