逢坂誠二前ニセコ町長にちょっと聞いてみよう!【安城市自治基本条例勉強会】(H20.11.26)

安城市自治基本条例自主勉強会

「逢坂誠二・前ニセコ町長にちょっと聞いてみよう!」報告

あんき会メンバー 榊原 平  2008年11月28日(金)

 11月26日(水)に日本で最初に自治基本条例を制定した北海道ニセコ町の制定当時の町長であります逢坂誠二さんを講師とする勉強会を開催しました。 17時15分からわずか30分間と大変短い時間での勉強会でしたが、とても内容の濃いお話が伺えました。 あんき会からの参加者は、杉浦武雄荻野留美子纓田光治、そして私、榊原平。[img_assist|nid=15|title=杉浦武雄、纓田光治、逢坂誠二(前ニセコ町長・衆議院議員)、金原建和、島尾友香、荻野留美子、榊原平、草苅玲子|desc=|link=node|align=right|width=300|height=300]その他に知立まちづくり委員会のメンバーである島尾友香さんとお子さん、安城市議会からは、土屋修美、神谷昌弘・両市議会議員が参加くださいました。 以下その内容の要約です。

条例を制定の経緯について

町長就任当時、まちづくりの基本原則を書いてぶら下げておけばいいと考えていた。あとで学識経験者から、そういうものが自治基本条例だと教えられた。(つづきはまた書きます。)

条例を制定のメリットについて

  • 行政が以前からやっていたことを明文化できた。自治基本条例があれば、住民は根拠をもって行政に訴えをすることができる。
  • 条例の改廃制定の議会審議が早くなった。それまでは、議案上程の直前に行政から説明がされるので、審議の過程で停滞することがあった。住民参加がされることにより、事前に状況がわかり、議会審議がすんなりいくようになった。

条例の整合性について

全部調べることはやれていなかった。100%完璧でなければ、条例制定できないのであれば、それは、「やれない理由」になってしまう。問題がでた段階で、それを直していくということをやっていってもいいのではないか。多少不備があっても正しい取り組みは、自治の現場でやっていいだろう。国政レベルならまずかもしれないが、自治の現場ならばそれでもいいのではないか。 ☆

こどもの権利について

特に議会から反対にあった。「こどもに責任を負わせられるのか?」というような意見があったが、そういくことではないという説明した。 日本は、「子どもの権利条約」を批准している国であるが、国政レベルでは、具現化されていない。自治のレベルで一歩でも具現化したいという姿勢のもとに条文に付け加えた。 民主主義の担い手である市民は、二十歳(はたち)になって選挙権が得られて急に社会性が目覚めていくというものではない。5歳は5歳なりに、7歳は7歳なりに、15歳は15歳なりに社会との関わりのプロセスがあって始めて20歳、25歳、30歳という風になって、いわゆる民主主義の担い手たる「市民」としての成熟度合いが高まっていく。そういう意味で「それぞれの年齢に相応しい形で」という書き方をさせてもらった。

住民投票について

(今後、まとめます)

勉強会の映像について

「明治用水と日本デンマーク」について学ぶ 2008年6月勉強会報告

神谷金衛 明治用水土地改良区 理事長

”明治用水と日本デンマーク” について学ぶ あんき会勉強会第2弾!!実施リポート
あんき会メンバー 榊原平 2008-06-13

概要

  • 開催日時:平成20年5月31日(土)9時~12時20分
  • 場所:明治用水会館:安城市大東町
  • 参加者(敬称略):あんき会:市民3名,職員1名とお子さん1名,都市造形研究所3名 当会以外:市民:ご夫婦2名,今井隆喜(安城市議会議員) 講師:神谷金衛(明治用水土地改良区理事長),竹内清晴(明治用水土地改良区総務部長) 参加人数(講師を含め) 13
「明治用水と日本デンマーク」について学ぶ
神谷金衛 明治用水土地改良区 理事長

明治用水と日本デンマーク

安城のまちづくりと繁栄の原点である明治用水と日本デンマークについて明治用水会館の神谷理事長,竹内総務部長からお話をうかがいました。

神谷金衛理事長の挨拶のあと,用意していただいたバスに乗って,篠目の「水の駅」 を見学し,竹内総務部長から明治用水が自治にあたえた影響についてご講義いただきました。

「富国の途は水利にあり」「疎通千里,利澤万世」(そつうせんり,りたく ばんせい)

松方正義内務卿(まつかたまさよし:明治政府高官で第4代総理大臣)が明治用水成業式に臨んで詠んだ句。

”明治用水と日本デンマーク” について学ぶ 勉強会
水の駅(安城市篠目町)

明治用水がなければ,安城は水のない荒れ野原だった。都築弥厚や石川喜平・ 伊豫田与八郎・岡本兵松らの先人達の先見の明と努力により,現在の三河の繁 栄がもたらされたといえる。

明治用水の建設資金は,官民共同の出資によるものであり,出資者の提供能 力に応じて自主的に集められた。

明治用水は,農業用水だけでなく,一部は上水道や工業用水にも使われている。

安城は,矢作川から大変な恩恵を受けている。なお,元来,「三河」とは, (みかわ)「美川」「御川」すなわち矢作川を意味する言葉であり,矢作川流域である現在の西三河だけを示す地域であったという。

「自分たちの地域は、自分たちでよくする」「共同する・助け合う意識」 「自分たちで考え努力する意識」
 明治用水ができて,安城の人々は,山崎延吉(農林学校校長)から「自分達 の地域は自分達でよくする」という思想教育をうけた。
明治用水は,単に農業用水を供給してきただけでなく,そこに住む住民の意識 までも変えていった。

「共同・助けあう意識」自分達で考え努力する意識」が培われ、多角系農業や産業組合(農協)といった日本デンマークを特長づけ る先進農業方式が生まれていった,また水管理組織が基となって町内会などの 自治組織がつくられていった。

こうした思想や意識は,農業だけでなく,更生病院建設や女学校設立や託児所の設置などの住民自身によるサービスの提供にもつながっていったと思われる。なお更生病院の「更生」とは「更に生きる」という願いをこめて山崎延吉が命名したという。

水の駅(安城市篠目町)
水の駅(安城市篠目町)


 さらにこうした思想や意識は,農家の次男坊,三男坊らがトヨタ関連企業などに勤めるようになって,企業活動の中に取り入れられ、現在の‘カイゼン’(=ボトムアップ活動。上からの命令で実行するのではなく作業者が自分で知恵を出して変えていく活動)に受け継がれ、今日の西三河地域での世界的な強い競争力の要因になったといわれる。

当日のスライドより


勉強会まとめ

明治用水開通によって安城で培われた「開拓者精神」「協働共栄」「自分たちで考え努力する意識」は、今日の三河地域の豊かさの基盤となったことは間違いないと思います。しかし,一方で、こうした思想は,現在では意識されなくなり、地域での繋がりも薄れつつあります。

 そこで今回の安城市自治基本条例制定を機会とし、これまで安城のまちをつくってきた自治の理念として条例の中に取り入れ、今後も絶えることのないよう後世に受け継いでいかなくてはいけないと,私は考えます。

関連リンク

「自治基本条例」 わたしたちのまちの憲法をつくろう!

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